健康経営支援サービス

健康経営向上コラム

健康経営を担う人事ご担当者様に、
役立つ情報を発信しています。

アイテック阪急阪神株式会社
健康経営優良法人
ホワイト500への道のり
(後編)

当社の経営理念に掲げる「事業にかかわるすべてのひとの幸福」を実現するためには、会社の発展 ・ 成長が必要であり、そのためには何より従業員が幸せでなければならないことから、当社では、健康経営を経営上の重要課題と位置付け、従業員の健康の維持 ・ 増進に取り組んでいます。その取り組みの一環として、健康経営度調査へ回答を行っており、2019年、2020年、2021年の3ヵ年連続で「健康経営優良法人」に認定されました。このうち、2019年と2021年には「ホワイト500」にも認定されています。
今回は、健康経営優良法人取得に至るまでの経緯や、現在の健康経営の取り組みについてお伺いしました。

06-健康経営優良法人ホワイト500取得について

健康経営優良法人ホワイト500を取得したとき、ご担当としてどのようなお気持だったでしょうか。また従業員の反応はいかがだったでしょうか。

藤原:
単純にうれしかったですし、目標としていたところにたどり着けてほっとしました。
籔内:
目に見える形で残りますし、対外的にも社内的にも健康経営の取り組みをアピールし、発信することが出来ました。採用活動においても、お取引先に対しても、客観的なエビデンスを出せるので自信になり嬉しかったです。

2020年度はホワイト500を逃がし、健康経営優良法人のみの認定となりましたが、どのようなことが課題だったのでしょうか。

藤原:
2020年度は、健康経営優良法人の認定要件がこれまでと変わった年でした。
以前は単純に一定ライン以上であればホワイト500を取得できていましたが、2020年度より、厳密に偏差値が上位500社までの企業がホワイト500と定められ、当社は500位までに入れませんでした。
しかしながら、前年度より評価・偏差値は上がっており、そこまで気落ちはしませんでした。ただやはりホワイト500認定を目指していたので、入れなかったのは、少し残念でしたね。
籔内:
2019年度までは、ホワイト500という名称ではあるものの820社程認定されていましたが、2020年度より厳密に上位500社のみ認定となりました。世間的にも健康経営の認知度が向上し、多くの会社が健康経営優良法人申請に取り組むようになったこともあり、当社での取り組みが進展していても、他社も頑張っているので厳しくなっています。

取得による具体的な効果はありますか?

籔内:
ホワイト500は世間での認知度が高く、学生の皆さんにも認知されています。その為、ホワイト500取得企業と紹介することで、健康経営に積極的に取り組んでいる会社であると、端的に分かりやすく伝えられる効果があると思います。このようなプラスの効果もあるので、説明会でもホワイト500についてお話ししています。

最近ではSDGsに絡んでくることもあるのでは?

藤原:
今年の認定要件にはSDGsに絡んだ質問がありました。
籔内:
当社では「健康寿命の延伸に資するソリューションの展開」をチャレンジ項目の一つとしており、健康経営の取り組みはこれに繋がるものであるので、自社でも体現していきます。

健康経営認定要件が2020年に変更となった後、2021年はホワイト500を取得できましたが、取得に向けての意気込みなどはありましたか?

藤原:
PDCAを回す重要性を感じました。ホワイト500取得にあたって回答書を提出後、毎年届くフィードバックシートを確認し、その中で偏差値が低いところや、取り組みは行っていましたが、時期的に未だ結果が出ておらず回答書に記載できなかったことを反省点として強化することを心掛けました。また、よい施策ができたと思うところを更に強化していくことにも取り組みました。
足らずのところを埋めていくのと、今の施策をよりよくすることが大切ということですね。

偏差値が低かったのはどの項目だったのでしょうか?

籔内:
正直に申し上げると、組織体制です。自社で診療所を持っていることや、産業医が常駐していること等、会社規模的には難しい状況です。
この項目は評価点が高いので、これを補う他の評価項目の点数を上げていく必要があります。昨年からKPIが評価項目に増えました。目標を開示し、実際に施策を策定し、結果を出すことで、達成/未達成の要因を含めて検討することがテーマになっていたので、そこで評価いただいたのが良かったです。

施策のKPIの基準はどのように設定されていますか。健康診断実施率100%とか、時間外労働1人1か月平均20時間以下、年次有給休暇取得率80%以上などありますが、基準作成で参考とされているものはあるでしょうか。

籔内:
健康診断の受診は法律的にも義務付けられており、当然のことながら弊社でも100%の実施率を維持しています。
時間外労働は平準化してきているので20時間は超えないようにという意味で設定しています。
年次有給休暇取得率80%は、当社としては高い目標設定をしています。当社の平均は75%程ですので、達成できていない年もありますが、目標は高く掲げています。KPIを設定し、目標をOPENにし、達成を目指していくという姿勢が大事と考えています。

07-従業員の健康意識について

健康診断やストレスチェック等、アイテック阪急阪神では受診率が高いイメージがありますがどのような工夫で従業員に周知されているのでしょうか。ストレスチェックを実施しても、受検率が向上しない企業が多いと聞きますが、アイテック阪急阪神は受検率が毎年高い印象です。どういった工夫をしていますか?

藤原:
基本的に人力でカバーしています。各従業員に個別にメールでの開始通知や、Web掲示板も使用しますが、それ以外に各部門の上長に協力をいただいていて、未受検の従業員が在籍する部署の上長にメールやLINEWORKSで受検勧奨しています。
当初は回答率の低い部署だけに絞ってやっていたのですが、健康経営を進める中で、出来るだけ多くの皆さんに受けていただきたいので、今は回答率に関わらず通知をしています。

他社はそこまで総務人事部が受検勧奨されないことが多い印象ですので驚きました。

藤原:
受検勧奨をされる企業も、メールを従業員に送るのみの対応とお伺いするので、上長に連絡するのがポイントかもしれないですね。
籔内:
この運営に慣れれば、次年度以降は従業員の意識も変わり、高い受検率を維持できると思います。

進捗状況や結果等はどのように経営層に共有されているのでしょうか。また、対策はどのように検討されているのでしょうか。

籔内:
経営会議で健康関連施策については定期的にあげています。健康診断の結果、保健指導対象者の人数の推移、ストレスチェックの結果と組織分析など、様々な実施内容や結果を報告しています。

報告後は経営層とともに対策を練っているのでしょうか?

藤原:
結果のフィードバックのあとに経営層も交え、一丸となって施策を考えています。

健康経営戦略マップには様々な取り組みが記載されており、何を参考に取り組み施策を検討されていますか。また、従業員に好評だった取り組みや、アイテック阪急阪神ならではの取り組みなどあればお聞かせ願います。

藤原:
経済産業省から戦略マップというものを提供いただくのでそれを参考にしています。健康経営度調査に参加すると、定期的に健康経営関連の情報提供があり、その情報の一部です。

戦略マップは参加した企業だけが見られるのでしょうか。

藤原:
健康経営優良法人認定制度に応募した企業にはメールなどで情報発信がありますが、経済産業省のHP上に公開されるので、一般の方でも確認できると思います。

好評だった取り組みはありますか?

藤原:
食習慣や、運動などのセミナーが好評でした。セミナー実施後のアンケートでも高評価という結果が出ています。特に外部の講師を招いたセミナーの評価が高く、健康に対するモチベーションが上がる、と好評です。

周囲にも健康の維持向上に対する意識が続かない方がいるので、こういったものは一年に何回か行ってもいいのかなと思うのですが、いかがでしょうか?

藤原:
確かに継続が難しい方は一定数おられます。そこに対して、何か施策を設けたいと思っていますが、回数を単に増やすだけでは日々の意識付けには繋がっていかないので悩ましいですね。産業医の先生などに相談し、よりよい施策はないかと日々検討しています。

アイテック阪急阪神ならではの取り組みはありますか?

籔内:

外部講師を招いての健康セミナーの様子

当社で進んでいると自信を持って言えるのは働き方に関する迅速・柔軟な施策です。コアタイムのないフレックス、在宅勤務も昔からありましたが、昨今の新型コロナウイルスをきっかけに全社員に導入しました。働きやすさに関する施策は以前から取り組んでおり、従業員満足度調査でも評価が高い項目の一つです。

08-ストレスチェックについて

部署ごとにストレスチェックのフィードバックをされているとのことですが、どの様なフィードバックをされているのかお聞かせ願います。また会社全体としての取り組みの他に、各部署単位でなにか改善の取り組みをされている事例などあればお聞かせ願います。

藤原:
組織分析結果を部署毎にまとめ、お送りしています。ある部署では対応策として「職場ドック」という取り組みをされていました。各グループの代表者が集まり、職場のいいところや改善点をざっくばらんに話し合い、その中で重点取り組みを決めて改善していくといった取り組みです。

09-HealthCare iris利用について

2018年よりHealthCare irisを利用いただいていますが、導入の経緯を改めてお聞かせ願います。

藤原:
健康経営を進めるにあたり、PDCAサイクルを回すにしても、施策の効果がどうだったかを検証するには、結果を数値化していくことが大切ですが、当時は簡単に数値化できるツールがありませんでした。
HealthCare irisは健康診断などの結果を取り込め、結果を見える化できるのが魅力的でした。

10-HealthCare iris導入効果について

導入前は各データの集計などは手作業ですか?それともExcelに集計していましたか。

藤原:
Excelで集計していました。
籔内:
当社の社員数ですと数値的な根拠を持った分析を行うのは、紙ベースやExcelのみでは難しかったと思います。

HealthCare irisを導入し、業務効率は上がりましたか。

藤原:
どのようなデータが必要なのかを決めてから、欲しいデータを集計するまでの時間はかなり短縮できました。

他社では、総務部の中でも健康診断・ストレスチェック・残業時間と各々に運営やデータ管理を行う担当の方が居て、情報の共有が難しいという話を聞きますが、アイテック阪急阪神ではどうでしたか。

藤原:
以前は、各々の担当者がそれそれで情報を管理していました。フロアは同じ場所なので、近くにはいますが、データの一元管理はできておらず、データの取りまとめが大変でした。

データの分析・抽出は例えばどのようなことで利用されていますか。

藤原:
健康施策を検討する上での根拠・判断材料としてデータを使用しています。
各拠点(大阪・東京・中部)にある複数の提携医療機関の健康診断のデータがひとつにまとまって入っているので、それを全国平均・業種平均と比較して、確認がすぐにできます。
たとえば肝機能の数値が全体的に良くないからアプローチしようとか、具体的にヒントを得ることができています。

帳票は使っていますか?

藤原:

ご回答者:籔内さん(写真左)、藤原さん、古野さん(写真右)

申請書類など定型フォーマットがあるものはそのまま印刷し、提出できるので楽ですね。

このようにアイテック阪急阪神株式会社では「健康経営支援サービス HealthCare iris」を利用したデータの管理と活用により、新たな施策の考案等を健康経営担当者が日々模索しています。
健康経営優良法人認定を目指そうとされている企業様、データ管理・活用でお困りの企業様がおられましたら、是非弊社までお問合せください。

≫ アイテック阪急阪神株式会社 健康経営優良法人 ホワイト500への道のり(前編)